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6.ブータンという国

ブータンは外人をあまり受け入れない。たとえばビザがなければ航空券は発券されない。観光で訪れるためには1日200ドル程度のパッケージ料金を払わなければならない。10日いれば2000ドルかかる。日本からだとそれに、日本〜バンコク〜パロの航空運賃がかかり、計40万円くらいの出費になる。一般にはまだまだ知られていないブータンという国を語るのため、まずは一般的な数値指標でみてみよう

  • 面積:46,500km2(九州より一回り広い)
  • 人口:約70万人(人口増加率+3%/年)
  • 国民1人あたりGDP:666ドル(2000年)
  • 首都:ティンプー(人口約5万人)
  • 平均寿命:65歳くらい
  • 政治体制:君主制(ジグメ・シンゲ・ワンチュク国王)
  • 民族:チベット系が3分の2、ネパール系その他3分の1

なお、主観的には、今回はカンボディアとの比較で見てみよう。

項 目 ブータン カンボディア
通貨 ニュートラム(Nu)。インド・ルピーと1対1。1Nu.が約3円(1US$が48.1Nu.) リエル。ただし米ドルが主流
言語 ゾンカ語。英語とネパール語、ヒンドゥー語も通じる。学校教育は英語の教科書。みな、英語をよく話す。ゾンカ語はギザギザ文字で読めない。 クメール語。文字は「くるくる」文字で読めない。
宗教 仏教(チベット仏教) 仏教
物価 比較的高め。カンボディアの2〜3倍 安い。インドネシアよりは若干高い。
賃金 公務員の最低賃金100〜200ドル/月 公務員の最低賃金10〜20ドル/月
ホテル ティンプーのスタンダードで50ドル程度。現場のモンガルで10ドル程度(バス・トイレ別) プノンペンのスタンダードで40ドル程度。現場のタケオでエアコン、バス・トイレ付き10ドル。
治安 カンボディアに比べれば非常に安全。夜の一人歩きも特に問題ない。ただ、こそ泥が多いらしい。 プノンペンでは夜の外出は絶対危険(車で複数名ならOK)
娯楽 ティンプーにはバー、ゴルフ場などもある。現場には一切の(夜の)娯楽なし。トレッキングとか野菜栽培とか、寺参りとか、瞑想、写経など。 カラオケ等多数。未経験。ゴルフ場もある。
物の豊富さ ティンプーには何もないようで結構あるが、高い(すべて輸入)。5インチのフロッピーとメモリスティックなどが並んでいると、「なんじゃ、こりゃ?」と思う。現場には何もない。すべからくティンプーにて調達。 豊富。何でもあるような感じ。
電話 携帯はない。電話網は比較的発達。日本へは1分150円くらいかかる。市内3分1Nu.、市外最高1分8Nu. 携帯が数社。日本へは1分2.5ドルと高い。ホテルでは1分7ドルとられる。携帯では国内統一料金
インターネット 国営のDrukNetがある。全国どこからでも101、または100番でアクセス可能。しかも市内料金。インターネット接続料は別途。様々なプランあり。33.6kbpsでの接続が可能。 プノンペンではTelstra社と電話公社の2社。通信は良好。i-PASSもまあまあ。タケオほか地方では携帯接続。携帯用アクセス番号があり。
経済 インドの世界 華僑の世界
食事 チーズと唐辛子。エマダチ、シャムダチ、ケワダチ・・・など。エマが唐辛子、ダチがチーズ。どちらも嫌いなら食生活は悲惨。ティンプーには日本食もどきが2軒。現場は1軒あるかないか。マギーかワイワイ(インスタントラーメン)とモモ(餃子)で済まそう。 中華中心。餃子とかもおいしい。油っこい。でも東チモールよりはるかにいい。日本食レストラン5軒程度
ローカルビールは100円弱(大瓶)。ローカルウイスキのスペシャルクーリエ165Nu.で結構行ける。コロネーション225Nu.は洋酒並みにうまいが現場では売ってない。ジョニ黒は20ドル程度(Duty Free)。地酒にアラ、トンバなど。 ビールが1ドルしない。JimBeam 1gが12ドル。ジョニ黒1gが20ドル
運転手・ガソリン込みランクル60〜80ドル/日程度。 プノンペン市内ランクル1日45ドル。

 

 

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