9.モンガルでもNHKが見られるようになりました
生活環境は次第に整ってきた。しかし、どれも完璧とは言い難い。アパート住まいは既にあきらめた。相場の8〜10倍の賃貸料を吹っかけられ、気分も萎えてしまった。結局は今滞在中のゲストハウスで「よりよく暮らす」方法を模索することとした。調理もしよう、テレビも買おう、ビデオもだ。冷蔵庫には常にビールを冷やしておこう・・。 そんなわけで、我々の滞在する母屋(実をいうと、ここも近くあけ渡さなければならないのだが・・)から少し離れた「はなれ」の竹小屋を借り上げて、「調査団用憩いの場」、とすることにした。ここに、テレビ、ビデオ、電話、冷蔵庫等を置く。 テレビと言えば、当然のことながらNHKが見たい。しかし、ここモンガルのテレビ局(ここでもケーブルテレビ)では、NHKは放映していない。そこで今回もカンボディア同様、ケーブルテレビ局に行って交渉した。 「NHK映る?」 「映るよ・・。」 「じゃ、流してよ。」 「だめ、CCTV(中国の放送)と同じ周波数帯だから・・」 「えぇ? だって中国人なんていないじゃん」 「いや、ここの人はみんな結構楽しみに見てるの。デコーダー買えばチャンネル増やせるからいいよ。」 「いくら?」 「15000ニュートラム」(45000円)
というわけで、結局調査団員でお金を出し合ってデコーダを購入することにした。調達に1週間くらいかかるため、当面は夜8時から朝まで、CCTVをNHKに切り替えてもらうことにした。 はたして、昨晩、竹小屋に集まってテレビのスイッチを入れると・・。見られました、クリアに、NHKが・・。NHKワールドだけだけど、それでもこんな僻地にあって、日本の放送を見られるのは最高! (このほかに「お江戸でござる」や「のど自慢」などが見られるプレミアム、というチャンネルがあるが、これは残念ながら見られない)
やっぱいいなぁ、NHK。ちょうど「週間こどもニュース」がやっていた。よくわかったよ、この一週間の動きが・・。
モンガルに住む日本人のみなさん、これからはNHK、ずっと見られますよ。喜んでくださいね! (もっとも、我々の他に日本人はほんの数名しかいないのだが・・・) 2002年5月12日 |
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