ただいま出張中 


24.ゾンダ(知事)のカメラより

 

今回、渡航するに際し、モンガル県の知事から依頼され、デジカメ(パナソニックの最新型)を購入し持参した(まだお金はもらってないけど・・)。心配したとおり、マニュアルは日本語しか書かれていず、カメラの操作表示を英語に設定したものの、知事は足繁く我々の部屋にやってきては操作方法を訊く。ところが、「おじさん所帯」の我がチームでは、デジカメ等の操作に詳しいのは私のみ。これからしばらくは、知事へのデジカメ指南の日々が続きそうだ。しかも、元来の「コンサル魂」からか、「適当にできない」のが私の性格。相手が、「ほぉ〜」とか私の操作を見ながら感嘆したりするともう、私の「奉仕」は止まらなくなる。悲しいコンサルの性(サガ)。ともあれ、今日、知事からいただいた写真の何点かをここに紹介したい。

 

まずは知事のDasho Lham Dorijiさん。とても気さくでいい人だ。かっこいいしな。いつも我々の事務所に降りてきては、「どう? うまくいってる? 困ったことはない?」と訊いていく。頼み事は滅多にしないが、頼んだことは気軽に応じてくれる。ブータンの中でも僕が最も好きなところの一つである隣県ブムタンはウラ出身。前職はブムタン知事。ウラは私がいつも松茸を買ったところ。

  これはなかなかかわいいでしょう。先週の土曜日、モンガルの小中学校で行われた学芸会の一幕。我々も「メイン・ゲスト」で招待されたのだが、仕事が忙しくて行けなかった。色紙で作った星を顔につけて、そらを指して何か言ってる。たぶん「お星様きらきら」とかなんとかそんな歌と振り付けなんだろうな。

 

今月末には各郡で郡長選挙が行われる。これはその候補者の写真。今日、知事が私のところに来て頼んだのは、選挙ポスターとしてこの写真をA4サイズに印刷したいとのことだった。白黒だったが、印刷して持っていくと、「これで十分。大したものだ」と感心していた。モンガルには全部で16郡。2人ずつ立候補したとして、30人分くらい作って、それをコピーして・・・。なかなか先の長い作業だな、こりゃ。

 

9月25日 から約2週間をかけて、保健教育省大臣がブータン東部のタシガンから首都ティンプーまでの540キロを徒歩横断する「健康ウォーク」でモンガルに立ち寄った際の一こま。歩きながら、各県から寄付を募り、薬品の購入に充てるという。いわばブータン版「24時間テレビ」。モンガルでは職員給与を一律10〜15%をカットして寄付に充てたという。 保健教育相は王族(王妃の兄)で大臣のなかでもその扱いは非常に丁重。それにしても、これ見よがしに担いでいる数10キロの荷物。お付きの者がリュックの下に杖をおいてしっかり支えているのが笑える。たしかに重くて反り返っちゃうもんな。

2002年10月7日

 

 

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