1.ホームステイ in
東チモール
いよいよその東チモールが5月20日をもって独立します。独立までの準備段階で多少なりとも関わった人間として、是非、独立の日を東チモール人と共に迎えたいと考え、再び東チモールを訪ねることにしました。5月7日に日本を発ち約1ヶ月間現地に滞在する予定です。実は今年の2月にもJICAの仕事で2週間ほど東チモールを訪問する機会がありましたが、今回は、初めてプライベートでの訪問です。友人にこの計画を打ち明けると、必ずといっていいほど驚きの反応が返ってきます。「東チモールに」「仕事でもなく」「ボランティアでもなく」、一体何をしにいくのかと。 言ってみればこれはアメリカなどではなじみのある「国際親善のためのホームステイプログラム」のようなものではないでしょうか。それがたまたま東チモールだったというだけで。東チモール人の家庭にステイさせてもらい、彼らと日常の生活を共にし、彼らの言葉(テトゥン語)を学び、そして彼らの視点からこれまでの歴史、今回の独立、海外からの支援、東チモールの将来像、などについて眺めてみたいと思っています。これらは全て前回チモールに滞在していた際、実現したいと思いつつ、ついに実現できずなかったことばかりです。JICAに勤めていた時には、主に暫定政府内の国際スタッフを相手に英語で仕事をし、朝から夜遅くまで事務所にこもり、外国人向けのレストランやカフェで食事をし、外国人向けのホテルで寝起きするという生活でした。「外国人向けのホテル」とは言っても、実際には4畳半のプレハブだったのですが、いずれにしても、東チモール人の日常生活に足を踏み入れる機会はほとんどありませんでした。 そんなわけで、勝手知ったるチモール生活とは言え、数々出会うであろう初めての体験に今からドキドキです。とりあえず、JICA時代に一緒に働いたドライバーさんの家庭(ディリ市内)で受け入れてもらうことになっていますが、実はどんな家に住んでいるのかすら知りません。お風呂は当然マンディー(貯めた水を汲んで体を流すインドネシア式のお風呂)なんだろうか、私用の部屋やベッドはあるのだろうか、パソコンを持って行って電源やセキュリティーなど大丈夫だろうか、マラリア対策はどうしようか、などなど不安もつきません。でもそんなドキドキと同時に、何をして過ごそうかと今からワクワクしています。子供たちとは何をして遊ぼうか、折り紙をしてみよう、絵も描こう、興味があれば日本語も教えてあげよう、花火も持って行っちゃえ、学校にもついて行ってみたいな。NGOの活動も覗いてみたい。JICA時代には自由にできなかった地方訪問もしたい。友人に頼まれて、地方の村で実施しているプロジェクトのその後も見てくることになっています。 ディリ到着後、どの程度の頻度で更新できるか分かりませんが、東チモール人の日常から独立の興奮、自衛隊の働きぶりなどなど、写真と一緒に報告して行きたいと思いますので、ご期待ください。
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