ただいま出張中 


6. 準備はいいか!?

さて、いよいよ独立の日が近づいてきた。街では昼夜を問わずの突貫工事が続いている。イベント会場のセッティングも街のあちこちで進められている。しかし、インドネシア時代にこの街一番の高級ホテルであったマコタホテルの再建、UNTAET庁舎のすぐ横で進められている国立文化センターの建設など、どう見ても間に合いそうにない。港に面した公園の整備や独立記念モニュメントの建設も始まったばかり。独立の前後、絶対的に不足している宿舎を補うため、新たに船上ホテルもやってくるとの話だが、未だに姿は見えない。しかし、街を歩いてみると、以前は行われていなかったごみの収集、溝の清掃、公園の草刈が行われている様子が見られる。UNTAETの庁舎や国連機関が入っているUN Agency Houseの建物もペンキできれいに化粧直しが終わっている。痛んだ道路も修繕が進んでいた。

今、できるんだったらどうしてもっと早くからやらなかったの??と言いたくもなるが、それは人間誰しも同じであろう。私自身も締め切りに追われないと何一つできないたちだ。やらないより、最後の最後であってもやったほうがいい。

確かに5月20日の独立の日は重要だ。この国にとってたった一度きりの晴れ舞台である。しっかり準備を整えておくべきだろう。しかし、その日のためだけの見せかけでは意味がない。この国が本当にひとり立ちするための準備でなければならない。大きな建造物の建設などは外国に頼れるだけ頼ってしまえばいい。しかし、ごみの収集、溝の清掃、公園の草刈などはこれから東チモール人が日々行っていかなければならない作業である。今回の独立を機に、それら地道なルーティンが根付いてくれればいいと願っている。

 5月23日アップロード

独立を控えて急ピッチで市内の清掃が進んでいる・・・。

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