4.現場は日本より遠い・・・。
朝4時に起床。
風呂に入ってそのあと荷造り。
5時過ぎにチェックアウト。3泊で220ドルくらいだった。
5時40分頃全員集合し空港へ出発。
今日も天気はどんよりと曇りポツポツ雨が降っていた。
空港に着いて第1ターミナルからデンパサール行きにチェックイン。
今回乗る「アダム航空」は最近できた新しい航空会社なのだろう。3年前にはなかったはずだ。
運行路線はインドネシアの基幹路線とシンガポールやペナンなど海外にも及ぶ。
機材も制服もオレンジが基調で派手。
しかしターミナルビルから制服からバスから、結構金をかけているのが窺える。
ポスターには「flying boutique」(空飛ぶブティック)と書いてある。おしゃれだこと・・。
経営者は華僑らしい。
7時発のデンパサール行きはC7ゲートよりほぼ定刻に出発した。
さようなら、ジャカルタ・・。今度来るのはいつの日か・・・。
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さて、ハデハデのアダム航空に乗ってまず驚いた。(@_@) パチクリ
いやぁ、さすが「空飛ぶブティック」、客室乗務員がスゴイ。若くてケバイ。古い言葉で言えば「ボディコン・ギャル」なのだ。(マジ古い?)
オレンジと黄色の制服はカラダにぴったりとフィットしたワンピースで、ベルトはヒップに引っかかっているだけ・・。スカートは膝上20センチだ・・。
で、もう一つ驚いたことは、席前後の間隔が異様に狭い。あのエアドゥもビックリの狭さ。
自分は超短足だが、それでも膝が前の席につく。足の長い団長は身体を斜めによじらないと座れない。
機材はB737なのだが、全部で29列ある。通路を挟んで両側に3列ずつ、約170席あり、今日は満席だった。
さて、
ゲートを離れると、これがまた大変・・。
機内に流れる音楽が異様にうるさい。
曲はアップテンポでポップ、ラップやディスコでかかるような曲ばかり・・。
とにかくかなりの音量なのだ。
乗務員といい、機内音楽といい、まさに「空飛ぶディスコ」か、はたまた「空飛ぶキャバクラ」のようだった。
本当に笑ってしまった・・。ちょっと嬉しかったし・・。
ところで、デンパサールまでは約1時間半のフライトだが、時差が1時間あるので到着は9時半の予定。
途中天候が悪いせいか結構揺れる。
デンパサールに近づくにつれ高度を下げ、ほどなく着陸態勢に入った。
眼下の海の波頭や浮標がはっきりと見える。おそらく高度は100mくらいか・・。と思うや、突然大きな揺れとともに雲の中に入った。
で、厚い雲の中でしばらく揺れたあと、急にエンジン音が大きくなり上昇を始めた。
アナウンスが流れ、「視界が悪く着陸できないので一旦スラバヤに戻ります」、とのこと・・。ひょぇ〜。
デンパサールから乗り継ぎのフローレス島マウメレ行きは午後1時発。はたして間に合うんだろうか・・。
スラバヤでは30分ほど駐機。乗客は機内で待機。約30分後、燃料を入れて飛び立つと、約45分でデンパサールに着いた。時刻は12時。外は雨というよりもひどい風で、「よくこんなんで降りられたな・・」という感じだった。
荷物を一旦受け取って、新たにチェックインした。
久々のングラ・ライ空港。
国内線のラウンジはすっかり変わってしまって驚いた。
整備されたというか・・、ずいぶん店舗が並んでいた。
空港内のカフェでナシ・チャンプール(ごはんと一緒に鶏肉などのおかずが盛られている)を食べた。
うまぁ〜〜〜〜!
マジ美味しかった。
マウメレ経由クパン行きは思いかけず1時、定刻に出発した。
プロペラ機、フォッカーF27型機は約60人乗り。ほぼ満席だった。
さすがに「伝統のムルパティ航空」らしく、客室乗務員は純インドネシア風で、それはそれで良かったなぁ・・。
デンパサールからマウメレまでは約2時間半。幸いにも天候が良く、3時半にマウメレに到着した。
マウメレから現場のアマガラパティまでは137キロ。峠越えで休憩をいれて4時間の行程。峠の茶屋でコーヒーを飲んで、アマガラパティに着いたときにはすっかり暗くなっていた。
朝7時にジャカルタを出てアマガラパティに午後7時半。日本より遠いのだ、ここは・・・。
今日の宿泊はフォーチュナホテル。
ホテルといっても平屋の粗末な宿だ。
エアコンはついているがシャワーもなく、お湯も出ない。
「マンディ」といって、トイレに大きめの水槽があり貯まった水で身体を洗う・・。
いいな、久々のマンディ・・。
「俺はインドネシアに来たんだ」、って実感した。
マンディだけでなく、マウメレからアマガラパティまでの4時間、道ばたの家、人、田んぼ、畑・・。
ホッとする時間だった。
夕食は、アマガラパティの町なかの中華料理屋。
総勢8名の夕食は大いに盛り上がった。
ビール大瓶15本。飲んだなぁ・・・。
ホテルに戻ったのは10時頃。
部屋でチビリとウィスキーを飲みながら、いまこの日記を書いている。
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