ただいま出張中 


7.ポルポト・エリアは今も危険です!

 

下の写真を見てほしい。

我々の調査対象地域は、ポル・ポトの活動が活発な地域でもあった。

タケオ州トラムカック県クス郡のこの村では、ポルポトによる「大虐殺」(1万人以上が殺されたという・・。)が行われたそうだ。この、「ポルポト・センター」にはその際に殺された人々の頭蓋骨が積まれている。長年の月日によって、天井まで積み上げられた「一部」の頭蓋骨も、朽ち落ちて、写真のようにまでなったらしい・・。

 

 

山に近づくと、一帯はより一層危険になる。今回の調査では、「不発弾処理」や、地雷の危険性が十分に留意されているが、それでも、調査対象地域上流部に行く際には地元の有力者(州知事、県知事)からも、「現場に行くときは報告してね。そして気をつけてね。」と言われる。

 

今日、取水地点の対岸の村(別の州)に出かけた。先週予め半日かけて県事務所にもコンタクトをとり、訪問のアポも取った。

 

そして、「胃がねじれるような悪路」を越えて県事務所に行くと、現場まで護衛をつけてくれた。中国製の自動小銃「AK47」は30発連装の実弾入りである。こうした護衛付きの現場踏査は、6年前の東チモール(当時インドネシア)以来である。なかなかに緊張した。

 

 

ここ、タケオ市にも、地雷で片足を失った人は見受けられるが、プノンペンほどではない。地雷と不発弾と山賊・・・。どれも恐い。

 

地雷については今後調査に密接に関わってくる。

 

その都度報告したいと思っている。

 

2001年3月6日

 

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