14.
よみがえる悔しさ、「ABCビスケット」
13日から4日間に亘って現場で行われた公聴会は、灼熱の太陽が波形鉄板の屋根を灼き、会場(掘っ建て小屋みたいなもの・・・)内は、我々日本人はもとより、この国の人にも厳しい暑さである。 そこで配られる冷えた水やジュース類が非常にうれしい。公聴会では、昼食も出るし、お菓子も出るし、飲み物も出る。しかし、多くの出席者は自分たちは食べずに出されたものを持ち帰るのだ。なかには弁当には一切手をつけず、持ってきたゆでトウモロコシを食べている人もいる。 考えてみれば、自分の親もそうだったな・・・。子供の頃、結婚式や葬式があると、自分では食べずに折を持って帰ってきてくれて、それが楽しみで、夜遅くでも待っていたっけ・・・。国も時代も超えて、親って同じなんだなぁ・・、と思った。 ところで、茶菓子で出されたビスケットがまた懐かしい・・、袋いっぱいの「ABCビスケット」。私は、無意識のうちに袋を「ごそごそ」と探し、アルファベットを公聴会資料の上に並べはじめた。隣に座ったカウンターパートは、「何やってんだぁ?」とバカにした顔で見ながら、 「アルファベットよりも、魚のかたちをしたビスケットのほうが美味である・・・」、などと言っている。 それにしても、昔同様、なんとも悔しいことに揃わないのだ、アルファベット26文字が・・・。「SAMBE」と自分の名前を置いてやろう、と思ったのに、「A」以外の4文字がないではないか。く、くやしい!
さらに、袋をごそごそと探していると、隣のカウンターパートが、「さささ」とばかりに「KARONA」と、自分の名前を置いてしまった。くっ、くっそ〜っl!
それにしても、こんなところまで来て、なんで30年前と同じことやってんだろ・・・? 2001年6月16日 |