11．プリぺイド・ラーメンクーポン

　先週は独立記念日の休日もあったせいか、休みを取っているスタッフが多かった。そして、ラーメン屋も・・。

　とにかくラーメン屋が来ないと、いちいち食事に出かけなきゃいけない。時間がもったいない・・。ラーメンなら部屋まで出前してくれるし、10分で食事も終わる。きわめて効率的なのだ。しかも安い。我々は「大盛り」にして倍払っているが、普通は2,500ルピア（40円弱）なのだから、本当に安い。ちょっとした食堂に行くと似たようなラーメンがいきなり４倍くらいに跳ね上がる・・・。

　今週から戻ってきた屋台のラーメンを、今週はずっと食べている。現場出張がなければ月曜から土曜まで食べ通すのだ。

　今日も同じように注文した。ところが、支払おうとすると細かいお金がない。私が持っているのは全て50,000ルピア。つまり大盛りラーメン10杯分だ。同僚に立て替えてもらおうと思ったが、あいにく誰も細かいお金を持っていなかった。

　「細かいお金ないから後で取りにきて」、とお兄ちゃん（中央ジャワからはるばる出稼ぎに来ているWijiyanto君）に言い、ささっとラーメンを平らげ、そしてパソコンに向かった。

　約30分かけて「ラーメン・クーポン」を作成した。

10枚綴りで大盛り50,000ルピア、普通盛り25,000ルピアだ。

本当なら、「10枚買うと1杯タダ」、としたかったがさすがに厚かましいのでやめた。

　お金を取りに来たお兄ちゃんに50,000ルピアを渡し、10枚綴りのクーポンに１枚１枚彼のサインをさせた。そしてそのうちの１枚を切って彼に渡した。

　「いいね、あと9杯分。オレが持ってるから・・。」

　なんとなく、怪訝そうなWijiyanto君だったが、「おっけー、ボス」（「ボス」とは、ジャワ語で「おにいさん」みたいな意味）と言って50,000ルピアを持って戻っていった。

　これで小銭の心配なくラーメンが食べられる。要は「ヤクルトのミルミル回数券」みたいなもんだな・・。

2003年8月29日