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Since April 17th, 2000 / Last Update March 14th, 2003
7.一人が楽しい週末
海外出張中の週末は、家族サービスも友人と会うこともない。ただ一人の時間を、仕事仲間とも少し離れてリラックスできる時間をどうやって楽しむか、そんなことを考える。去年の今頃はブータンで同じようなことを考えていたけれど、どこに行くにも坂道山道で息は切れるし、息を切らして行った先には何もないし・・。ついつい部屋に閉じこもりっきりで本を読んだり、パソコンに向かったりしていた。もちろん、地元の人と話をするのは楽しいけれど、現地語はわからなかったし・・。 それに比べて、インドネシア。何でもあるぞ。しかもインドネシア語バッチリだ。田舎の農家とだってコミュニケーションできる。週末だって、仕事仲間4人をおいて一人で楽しめるさ。休日の方が忙しいくらい・・・。 というわけで、今日も朝から忙しい日曜日を過ごしました。とても贅沢ですこし上滑りな日曜日・・・。
昨夜のカラオケは2時(今朝)まで。帰って寝たのは3時。それでも8時半には起きて朝食。同居人4人のうち、3番目の朝ご飯でした。みんな早起き、タフですね。 シャワーを浴びたり、メールを書いたりして、10時半に宿舎を出て釣具屋へ。昨日注文した手釣り用300m巻きリール2ヶを受け取るためにね・・・。宿舎前から拾ったタクシーを釣具屋で待たせ、そのあと海岸通へ。スポーツショップでスイミング用のゴーグルと釣り用のナイフを買って、海岸通りを少しブラブラ(下写真)。
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マカッサルの海岸通にはちょっと前まで屋台がズラッと並んでいたけど、いまは少し離れた場所に移設されて少しこざっぱりした感じ。海辺では釣り糸を垂れるオヤジもいるし、「貸しスワンボート」で楽しむ家族連れもいるよ。でも、さすがに日中の日差しは厳しくて、あんまり人通りはなかったな。海は決してきれいとは言えないし、少し臭ったりしてあまり長くいたいとは思わない。 | |
お昼近くなったので、海岸通のホテル「スドナ」(Five Star)で昼食。毎日50円の屋台ラーメンを食べ続けているだけに、たまにはオシャレな昼食でも食べたくなるもんな。 一階の冷房の効いたレストランで、海に面した窓際の席に座り、まずは生ビールを注文。冷えたビールが出てきました。「ぶふぁ〜、ウ・マ・イ」。 | |
ホテル・スドナのスパゲティ(結局はまた麺類かぁ?)。あんまりおいしくなかった。伸び伸び。でも、パンはおいしかったな。スパゲティは自分でも作れるけど、おいしいパンはなかなかできないし、良しとしよう。でも、生ビールは本当にうまかった。冷房が効いたレストランで冷えたビール。おいしかった。 | |
食後にトラジャコーヒーを飲んで、タクシーで宿舎に一旦戻って荷物の整理。同居人は皆どこにいるんだか・・。メイドに聞いたら誰も昼食は食べていないとのこと。それぞれ出かけたのかな。 2時半くらいに宿舎を出て、ベチャを拾ってパナクカン・マスのカントリークラブへ。約1kmをベチャ代2000ルピア(30円)也。今回インドネシアに来て初めてベチャに乗った。熱風を切って進むベチャ。6車線の道路も堂々と横断するし、少し怖いけど気持ちよかったな。
カントリークラブのフロントでプール利用料35,000ルピア(500円)を払ってロッカールームへ。プールを見ると、あら、誰もいない・・。
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パナクカン・、マス・カントリークラブのプール。50m×15mとデカイ。このクラブにはフィットネス、ビリヤード、卓球などの運動施設のほか、コンベンションホール、ビューティサロン、レストランなどもある。年会費190万ルピア(27,000円)で施設利用放題。 でも、結構規則が厳しい。今日も「お客様、水泳パンツは短いものを、プールから上がったらTシャツかタオルを着用ください」、とか言われた。 ステータスなのかな。モスリムの教義強化なのかな・・。「一人だもの、いいじゃん」って言いたくなった。 | |
一人でも客がいれば「監視員」のお兄さん達が数名プールサイドに立つ。「いいよいいよ、俺は泳げるんだから・・・」 それにさぁ、そうやって立ってられると、泳いでなきゃ申し訳ないじゃん。休めないじゃん・・。 でもって、ついつい無理して泳いでしまった「お人好し」の自分。でも、とっても久々に泳いだものから、クロールで泳げばふくらはぎが「つる」し、平泳ぎをすれば肩の関節が「カキカキカキ」って鳴るし・・・。はぁ〜、つらかった。 なんとか「義務」を果たすように1時間半ほど休み休み泳いだ。5往復(500m)は泳いだぞ。必死、必死で・・・。 プールから上がると、とにかく肩が痛かった。ロッカールームで着替えて4時半。カントリークラブを出ると右手に「マッサージ」の看板が目に入った。「行きたいな、マッサージ。この肩の痛みをほぐして欲しいな・・」、そう思ったものの、まだ予定がある・・。 門を出てすぐベチャを拾った。 濡れた髪を乾かすにはベチャは最高。天然ドライヤーだもんね。髪もあっという間に乾く。 ただ、埃がひどい。コンタクトレンズの自分にはこたえる埃のひどさ。だって車道のど真ん中を走ってるわけだから・・。思わず首からぶら下げていたスイミング・ゴーグルを目に当てた。
宿舎に着いてすぐ、カメラと交換レンズ、三脚を持って再び外出。今度はタクシーで、海岸通の「パンタイ・ガプーラ・ホテル」へ。ここには「SSIMPタワー」と呼ばれる櫓がある。 | |
昼にスドナホテルの前から見た「パンタイ・ガプーラ・ホテル」のSSIMPタワー。このホテルは海上に杭基礎を打ち込んでコテージを建てている。「SSIMPタワー」っていうのは我々が勝手につけた名前。地元の人に訊いても100%知りませんので訊かないように・・。
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ホテルに着いたのは5時半。太陽はまだ昼間の太陽のまま。 でも、それからわずか30分、「あれよあれよという間」に「どっかーん」と沈んでしまう南国の太陽・・・。 日本、特に北海道だと、「浅い角度」で日が出入りするから結構楽しめるんだけど、南国の日の出、日の入りはほぼ直角だから、「あっという間」。
それでもね、それでもやっぱりマカッサルの夕陽でした。きれいだった。プールで日焼けした顔に、痛いほどの夕陽・・・。「帰ってきたんだな・・、帰ってきたぞ」、と実感するひととき・・・。
6時半にはもう、東側の空は真っ暗。振り返るとマカッサルの町並みは、ネオンとかぼそい電灯だけだった。
タクシーで宿舎に帰って同僚と夕食。みんなそれぞれどんな休日を過ごしたんだろう・・。
今日は何かに駆り立てられるように動き回った。 確かに楽しかったな・・・。ひとりでこれだけ動いたのも久しぶりだ。A4サイズに打ち出した夕陽の写真も最高。自分でも驚くくらいいい写真だった。
来週末はどうやって過ごそうかな。 いやその前に、明日からの仕事を頑張ろう。
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2003年7月20日 | |