ただいま出張中 

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Since April 17th, 2000 / Last Update August 25th, 2005


2.近いようで遠い、マーシャル諸島国

 

5時起床。 昨日寝たのは12時半。 起きてもめちゃくちゃ眠い・・。シャワーを浴びてもまだ眠く、油断すると眠り込んでしまいそうだった。 6時にホテルの車(5ドル也)で空港へ。 ロビーは出発客(ほとんど日本人)でごった返していた。 チェックインを済ませセキュリティチェック。 靴を脱ぎベルトを外す。そういえばスーツケースの鍵も開けさせられた。 アメリカだからな・・。

 

ラウンジはさすがにワイヤレスLANが完備。いくつかメールのやりとりをした。 マジュロのホテルではインターネットアクセスができないかもしれないしな・・。 眠さを必死にこらえてやっと搭乗の時間となった。 今日のフライトスケジュールは以下の通り。

 

グアム発0820→チューク(トラック)着1000

チューク発1045→ポンペイ着1258(時差+1時間)

ポンペイ発1345→コスラエ着1446

コスラエ発1530→クワジャレイン着1736(時差+1時間)

クワジャレイン発1815→マジュロ着1908

 

マジュロは日本との時差が3時間。マジュロの12時には日本はまだ9時ということになる。

座席は3Bで通路側。隣は日本人のようだった。話はしなかったけど・・。 グアムを発って最初の寄港地チュークまでは約1時間20分。東京〜札幌同じくらいだ。 着くと機内清掃とセキュリティチェックが入る。乗客は乗ったままだ。 巨漢のおねえさんが入ってきて、「立ってちょうだい」、と乗客を席から追い出す。 そしておもむろにシートのクッションを「ひっぺがし」、裏側に何か隠されていないかチェックする。背もたれの枕部分も「バンッ」と引き上げて(抜けるかと思うくらいの勢いで・・)、チェックする。シート内のゴミはすべて通路に放り出す。いやぁ、すごい迫力だった。思わず客同士、目を見合わせたりする。

 

チュークを発って次はポンペイ。ここもミクロネシアだ。ポンペイでは結構人が降りた。隣に座っていた日本人もここで降りた。なにか国際会議でもあるのかなぁ・・。そんな感じで欧米系の外人も結構ここで降りた。同じようにセキュリティチェックが行われている間、少し機外に出た。そうしたら、客室乗務員の若い男性が、へんてこな日本語を話しながら空港ターミナルをバックに写真を撮ってくれた。 ここはターミナルまで少し距離がある。それでもずいぶんこじんまりとした空港だ。 インドネシアのフローレスとかこんな感じだったな・・。

ミクロネシア連邦の入口、トラック諸島のチューク。小さな空港です。でも、日本人も結構来てます。

2つ目の寄港地、ポナペの空港。さすがに首都だけあってターミナルには冷房が入ってます。でも、暑い!

 

さて、ポンペイを発って次の目的地はコスラエだ。約1時間で着いた。 ここはまた、さらに小さい空港。 ターミナルビルっていっても北海道の片田舎の駅舎みたいな感じだ。 ターミナルの上の看板には「ようこそコスラエへ。 眠れる美女の山の家 」とか書いてある。 その看板を見ると、たしかに山の形が女性が仰向けに眠っているように見える。 すごいな、これ。

 

コスラエで約40分。次に向かうのはマーシャル諸島国のクワジャレイン。

クワジャレインには定刻より約25分早く着いた。ここからさらに時差+1時間となる。 クワジャレインには米軍基地があって、これまでものどかな南の島といった雰囲気はない。 乗客は6人くらいは降りたが、トランジットの乗客は機内にとどめられる。 そして機内に警察官(たぶん軍警察)がやってきて、荷物を一つ一つ誰の所有物か確かめる。 持ち主のいない荷物がないように・・。 ここでは写真も撮れない。 ただ、滑走路脇には舗装道路が通っていてそこをジョギングしている米兵が見えたのと、風が非常に強くて波が砕け散っているのが見えた。とにかく滑走路の周りは全部海といった感じだ。 どういう訳か乗ってきた乗客は30人以上と多かった。これらは必ずしも米兵ではなく、一般の旅行者も見られた。なにかあるんだろうか、この島に・・。

 

クワジャレインを出たのは18時10分。離陸時は眩しく差し込んでいた「熱帯の夕陽」はあっという間に沈み、20分ほどすると空は暗闇となった。

クワジャレインからマジュロへはわずか50分のフライト。暗くてよくわからなかったけれど、まぁまぁ大きめだったかな? もっとも一国の首都だしな・・。入国手続きははすんなり通過。夜になっても湿度が高く汗が止まらない。

 

「荷物がどこからでてくるのかなぁ」、と思っていたら、自分が座っていた台のうしろの腰窓が開いて、そこから係官が荷物を投げ出し始めた。いやぁ、すごいこと・・。

 

ちょっとは心配していた荷物は無事到着。やれやれ、長いフライトでした・・。 空港から宿泊先の「マーシャル・アイランド・リゾート」へは車で約20分くらい。8時すぎくらいに着いた。ホテルは3階建てでかなりデカイ。ただしエレベータはなく、ボーイもいないので自分で部屋までスーツケースを運ぶ。マーシャル環礁って本当に狭いしほとんどの物資は輸入品。エレベータとか設置するとメンテナンスはハワイかオーストラリアから来ることになるのでエラク高いものにつく。だから、この国にはエレベータもエスカレータもないんだとか・・。ホテルには電話があるけどインターネットは使えない。ロビーにインターネットカフェがあって、そこでメールとかは見られるらしい。協力隊の子達が結構来ているので日本語もいけるんだろう。

 

チェックイン後は荷物を解いて明日の準備。9時半ころにレストランに降りたらちょうど終わったところ。少し付近をあるいたがレストランらしきものはなく、ホテル前のお店で何か食物を買おうと入った。ところが店番の中国人は英語が全くダメ。数字もわからない。ただ、見ると店の奥には夕食のあとが・・。麻婆豆腐に野菜炒めとか、めちゃくちゃ旨そうなんだなぁ・・。英語が全くダメなので「箸で掻き込む仕草」をしたら、「そうそう、おまえも食うか?」、みたいな手振りをする。「おぉ、いいの?」、と指でOKマークをだせば、彼もOKマーク。

 

結局5ドルほど払い、そこにある缶ビールは別に買って夕食にありつきました。火を通しているし、味もかなりよかったので大丈夫っしょ。

帰りがけに、「この辺にレストランないの?」、って訊いたらやはり通じない。 「いや、いいよいいよ、どうもありがとう」、って出るときに、彼は「レスト・・?、レストラ?なんだそれ」、みたいな感じで呟いていた・・。どうもありがとう!

 

3つ目の寄港地、ミクロネシア連邦最後の寄港地、コスラエ。眠れる美女の山、魅力的ですねぇ・・。

グアムからホノルルまでの機材は成田〜グアム間と同じボーイング737。シートレイアウトも同じです。

 

2005年12月5日