ただいま出張中 

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Since April 17th, 2000 / Last Update March 14th, 2003


1.キリンの生!

 

今日、現場の帰りにキリン生息地の近くを通りました。

首都ニアメイからドッソ州に向かう国道を南東に約55キロほど行ったところです。

野生のキリンが群をなしているのです。とは言いながら、そこら中にキリンがいるわけでもなく、また保護対象の動物でもあることから、一応はNGOが監視体制を取っているわけです。

 

国道沿いのとあるポイントには「キリンガイド」がたくさんいます。

車で止まると群がってきて、「オレオレ、オレが案内しちゃる!」、と主張するのです。ガイド達はその日のキリンの動向をきちんと押さえているので、2000CFA(約400円)ほどのガイド料を払うと、車の屋根に上がります。棒っきれを持って・・。

その棒で運転手に「あっちだこっちだ」と方向を指示するのです。車の屋根に乗るから遠くのキリンが見えるんだそうで・・。

 

国道から脇道に入って約20分くらい走ったでしょうか・・。

「いないんじゃないの・・」、とあきらめかけたとき、突然右側の木立のなかから、「ニョッキリ」、キリンさんの頭が出ているではありませんが!

 

「かわい〜〜〜!」

いやぁ、本当に感激しました、「生キリン」。

思ったより身体の斑点が白っぽくて、本当にきれいでした。

それに動きがとっても大きくて、目の前を歩いていく様はまさに「ジュラシックパーク」の世界。

 

円山動物園で見るキリンとはワケが違う! 本当にすごいぞ生キリン。やはりキリンは生に限りますな!

 

いやぁ、本当にジュラシックパークの世界でした。でっかいなぁ、キリン! 思わず車からとびだしてしまいました。

 

 

現場踏査の帰り道、キリン生息地にさしかかる前に腹ごしらえ。左から運転手の「カール・ルイス」(に似ているので我々はそう呼んでいるニジェール人)、I谷君、Oさん。とにかく日差しが強いのでブッシュの陰でバケット・サンドを食べてます。要するにフランスパンにチーズとコンビーフとサバ缶なのですが・・。ま、これが旨いんですな、アウトドアでは・・。I谷君はモスリムの運転手達に「これは豚肉だ!」とか言ってコンビーフを食べさせまいとしましたが、あっさり食べ尽くされてしまいました。

 

車の上にガイドを乗せます。ガイド君は棒を持って運転手に「右だ左だ」と方向を指示します。本当にキリンの行方を知っているのか知らないのか・・。でも、結果的にはキリンの居場所までまっしぐらでした。なかなかおもしろい商売ですな。キリン案内人。

 

キリンは我々が近づいても走って逃げたりしません。でも、なんとなく遠くに行ってしまうのです。そんなときはガイドのオニイチャンが「棒っきれ」を持ってキリンを「追い回して」我々の方に誘導してくれるのです。

2004年9月14日