ずいぶん経ってしまったけれど、４月から単身上京しています・・。

今年3月いっぱいで22年間勤めた会社を辞めて転職しました。

前の会社が海外事業から撤退する（理由は採算が合わないから・・）ことになったのが理由です。仲間は会社に残り、国内の仕事を続けることになり、私ひとり会社を辞めることになりました。責任を感じたのもあった。意地もあった。しかし、なによりも海外の仕事を続けたかったのです。

大学生と高校生の娘がいて、単身上京しました。

住まいは市川市妙典。東西線の始発駅。

妻がかつて住んでいた行徳、そして自分自身も前の会社のとき単身赴任で２年間すごした行徳、の隣駅。

いまでも時々前の会社を、「うちの会社」って言ってしまうこともあります。旧・同僚とのつきあいもあるし・・。特に東京にいる元上司とはよく会っていましたねぇ。

でも、最近ではめっきり行き来は少なくなりました。

今の職場、人数が多く、しかも異動が多くて、いまだ「顔と名前」どころか、「この人が同じ部の人なのか？」、っていうくらい馴染んでいません。毎朝、東西線の始発電車に乗り、九段下乗り換え新宿線で新宿まで通っています。市ヶ谷にも席があり、月曜日は会議のため市ヶ谷で途中下車。

9月にはバングラデシュに行く予定です。初出張です。仕事の性格上、以前のような長期（？）というか数ヶ月にわたる出張はなく、ほとんどが10日〜2週間程度です。

１週間はあっという間です。

土曜日の朝は掃除、洗濯です。

日曜日、以前はいろいろ出歩いていましたが、今は暑いのでほとんど出かけません。

食事？　最近は朝飯抜き。昼は会社の同僚と外食。夜はほとんどが弁当です。

アパート前のサティでは、夜9時以降弁当や総菜が半額になります。それを食べたり・・。

でも、最近は夜もあまり食べていません。

体重は6キロ減で奇しくも健康体に近づきつつあります。

大丈夫、健康管理はしっかりしています。

上京してから、二度帰札しました。ゴールデンウィークとお盆。来月も帰ろうかと思っています。

そうそう、昨日は長女の誕生日でした。２０歳のね。

携帯用のeカードを送りました。

「あの子がハタチ・・」

はっきり言って、僕は何もしませんでした。

正直言って彼女を育てたのは妻だと思います。

面倒なこと、ストレスも大半は妻が引き受けていたと思います。

僕はたまに現れて「いいとこどり」していたようなものです。

本当に、「無事」、２０歳になれたのは、ひとえに本人と妻、次女の努力のたまものです。

それでも、「やっぱりこの子は俺の子だ」、と思っているのは「親バカの証」かもしれません

お盆に帰ったときには、家族４人で支笏湖に行きました。妻が運転、次女は助手席で駒大苫小牧の試合を見てました。僕と長女はそれぞれバイク。

帰りに千歳のアウトレットモール「Rela」で買物もしました。

休み中には家族４人でお墓参りにも行きました。

（そろそろ自分の墓所も確保しないと・・、などと思いました）

長女が20歳、次女が17歳。

あと13年、私が60歳になるまで働けば、2人とも一人前になっているでしょう。

でも、13年間のうち、おそらく8年間は海外暮らしになるはず・・・。

今年の3月31日、社長から退職辞令をもらい、その日の午後に上京しました。

上京する電車から社屋を見たとき、22年が本当にあっという間だったことを実感しました。

「どうしてこんなことになっちゃったんだろう・・」

そのとき初めて後悔じみた想いが浮かびました。家族をおいて、仲間と別れ・・。47年間、22年間積み上げてきたものをリセットし、また新天地で一から出直すことは、そうたやすいことではありませんでした。

朝、ゴミを出して地下鉄の駅まで歩きながら、あるいは駅のホームで汗を拭きながら、

「どうして・・・。」、と思うことがあります。

でも、そのたびに、

いろいろなものを犠牲にしながら自ら選んだ道であること、

しっかり歩けばその道は輝かしい道であることを、

自分自身にしっかり言い聞かせています。

2005年8月25日