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Since April 17th, 2000 / Last Update March 14th, 2003
5.やっぱり田舎はいい
明日からクアンニン省でのPCMワークショップです。 で、今日の午後ハノイを出て車で3時間のクアンニン省イエン・ハイ県までやってきました。イエン・ラップ灌漑地区幹線水路脇の灌漑管理会社がワークショップ会場。 で、ここは結構な田舎です。会場の講堂の周りの藪が焼かれ、あたりには懐かしい「たき火」の匂いがたちこめているし、用水路脇の管理用道路は小学生の通学路になっている。周囲の畑では農家が農作業に精を出し、家々からは夕食の調理のための煙が上がっている。燃料は粉炭を練ったいわゆる「練炭」だ。いま、日本では「自殺の道具」で有名だけど、ここでは生活に欠かせない燃料だから・・。
会場の準備を終えて用水路脇の道を歩いて帰るとき、カウンターパートのフン君が訊いた。
「ベトナムの田舎はどう?」
私は即座に答えた。
「いいよ。僕はベトナムの現場に来ると本当に心からウキウキする。こののどかさが、自分が子どのころを思い出させてくれるから・・。」
ここでもやはり自分は「通りすがりの者」だけど、自分にとって心休まるこの場所に来ることにはまた別の意味がある。
ここクアンニンでは過去2回、滅茶苦茶飲んで踊りもした。薬草酒をペットボトルに入れて日本に持ち帰ったりした。 今日も灌漑管理会社のオジサンが会うなり握手を求めてきた。「また飲もうね」と言わんばかりに・・。残念ながら今日はひとりハロン湾のホテルに宿泊することになったが、また改めて飲みたいっすね、吐くほどね・・。
左上:明日からワークショップを行う灌漑管理会社の講堂。なかなか立派なものです。 右上:灌漑管理会社が管理するイエン・ラップ灌漑地区の幹線水路。いまは土水路ですが、世界銀行の融資でライニング水路になります。管理用道路は通学路でもあるんですね。小学生、かわいいです。 中央下:練炭を作る女性。練炭ってこういう風に作るのね。手前にある泥みたいのが原料。右上が粉炭を固めたものかな? 原料を筒に入れて煉瓦のように日干しすると練炭になります。ちなみにおばさんのマスクは市販品だそうで、かわいい花柄模様でした。三角帽子の留めヒモと一体化していてなかなかの便利品ですな・・。
2004年11月23日 |