20.「 夢の菜園」(その10)〜これが食べたかったんだよ!
今朝、トウモロコシを収穫した。茹でた、そして食べた・・・。うまかった! 見てください、 私の手のひらで輝くトウモロコシを! 思えば、一昨年、春に庭にトウモロコシを植えたまま収穫前に海外出張・・。不在中に家族が食べてしまった。「おいしかったよ、お父さん! すっごくおいしかった・・」、と娘から報告メールを受けた・・。 悔しかった・・。食いたかった、「手塩にかけたトウモロコシ・・・」、塩ゆでで・・。 それから、2年・・。毎日、毎日、トウモロコシを見守った。雨の日も、風の日も・・・。 「トウモロコシのヒゲ」を櫛でとかしてあげたいくらい、かわいく育てた。早く食べたいがために・・。 カウンターパート達、他の団員のみなさんと、ほんの少しずつだが食べて、おいしかった。 あんまり甘くはなくて、ちょっと茹ですぎだったが、それでも十分おいしかった。 池の灌漑でも、展示圃場でもない・・。ただ、ゆでトウキビが食べたかったのだから・・。 まずは、大成功である。
育てるのには時間がかかるが、食べるのは「一瞬の出来事」である。そして、食いカスの芯は即座にニワトリが駆け寄って食べてしまう・・。そして、その糞がまた肥料になる・・。 「おぉ、これが輪廻転生か・・」
引き続き、オクラもヘチマもなすもトマトも順調に育っている。オクラは1日おきに収穫している。今日は土曜日、カレーの日。きっとオクラカレーかな・・。 「お〜くらはみんな、生〜きている・・」、「おくらだ〜って・・」、鼻歌さえ軽やかなのだ。
圃場に吹く風もずいぶんと涼しくなってきた。管理をしているカウンターパートも作業員のおっちゃんも、黙々と畑仕事を続けている・・。やっぱり、農業ってすごいな・・・。
さて、トウモロコシを食べた今、次の目標は「垢こすり」である。 ヘチマで作るぞ、垢こすり。すでにヘチマ5本分、1ドルを支払い、「先物買い」をした私。あとひと月ちょっと。はたして、「タケオ製・垢こすり」を持ち帰ることができるだろうか?
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なんともつやのある、おいしそうなトウキビ。「黒いものが挟まっている?」、それはアリです。ほんの少ししか口に入らなかったけど、積年のトウモロコシへの想いが、今日実って満足! 「愛情は最大の肥料である・・・」。子供だって同じだね。「このみ」「みのり」、僕の二人の娘は元気に育っているか? | 農場の管理を任せている農家のおっちゃん。彼は本当に畑仕事が好きなんだなぁ・・。我々がここを離れても、彼がこの圃場の耕作権を得て、野菜を販売することでいまの給料の代わりとする。上は、左からキュウリ、長マメ、トマト、私の部下(草むしり中) |
2001年11月10日 |
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